今日の朝日新聞に、淡路島と神戸市の1島2市合同のシティプロモーションに関する記事がありました。
これは、合同のPRイベントが去る6月25日から7月1日にかけて東京のメトロ新宿駅で行われ、鼻の形をしたオブジェを設置し、鼻の穴に通りすがりの人に頭を入れてもらうと、センサーが作動して「牛丼の匂い」がするという企画でした。
これに対して、私は6月議会で「他の自治体との共同事業であるが、話題性を重視した結果「芦屋市=牛丼の匂い」はもったいないく、山中市長は学校給食以外にも、オープンガーデンの施策に力をいれており、「芦屋市=花の香→芦屋の花の香水」でのPR方法もあるのでは?と一般質問をしておりました。また、この話をすると、私の周りの多くの人は「芦屋市=牛丼の匂い」はあまり好評ではないように感じています。
個人的には、敷居の高い芦屋市から親しみやすさのPRが牛丼で良かったのか否かの疑問に留まるだけでく、一般質問のもう1つの目的としては、どれほどの程の覚悟をもってPRを行っているのか?という想いを持っての質問でした。
例えば、「地方創生」「シティプロモ‐ション」というキーワードをインターネットで打ち込むと、その取り組み事業よりも、行政のかわりに行う高校代理店のHPがずらっと並びます。私のもとに届いた今回のPRイベントの告知も「世界的な広告賞で銀賞を受賞した企業が手掛けた企画」という文言が目に飛び込みました。シティプロモーションの大きな目的は人口流入です。この事業の芦屋市負担金は、約2600万円で、これが高額であるのか低額であるのかわかりませんが、費用をかけるのであれば、効果についても設定し、それに向けた行動が必要なのだと思います。シティプロモ‐ションとは、他市にはない芦屋市の良いところ、宝を共通認識し、活かしてしくことだと考えていますが、今回の企画は、過激な言い方をすれば、広告代理店が儲かるだけの仕組みなってしまっているのでは?と疑問を抱きます。探せばいろいろとあるのだと思いますが・・・先のオープンガーデンだけなく、芦屋市はボルタリングの発祥の地でもありますので、この地理的特徴をPRすることも十分に可能であると思います。
芦屋市は「給食でこんなおいしい給食を出しているんだな」と高級だけのいイメージを覆すような効果を求めており、東京でのイベントのためだけに用いた「一過性」の企画であるとしています。これが問題で、例えば2600万円もかけて中途半端なことをするのではなく、本気で「芦屋市=牛丼の匂い」でPRするのであれば、市内の各学校対抗の牛丼グランプリや全国規模での牛丼選手権など、今後も牛丼のイメージから膨らませた企画を行うべきであると考えます。いかに本気で芦屋をPRするのかが問題だと考えます。芦屋市の知名度は他の自治体を比較すると飛びぬけて高いとおもっています。ので、他の自治体とおなじような動画などで芦屋市をPRすることに満足するのではなく、芦屋市が持続可能な自治体として、どのような施策を行っていくのかを基本したPRが行われることに期待したいと思います。