3月8日は国連が定めた「国際女性デー」でした。国では、一億層活躍社会が目標とされて、結婚&出産後の女性にも社会に出て働く?働ける?方針が打ち出されています。
女性にまつわる「10の数字」があります。
111位:経済・政治・教育・健康の男女格差ランキング144か国中の日本の順位。日本は特に経済と政治での格差が大きい(世界経済フォーラム、16年)
47.4%:尾で釣代で料理をする小学4年~6年生の女子。男子は29%。食器並べ、掃除などでも女子が上回り、ゴミ出しだけが男子が上回る(ベネッセ、15年)
66.9%:娘に「4年生大学卒業まで」の学歴を望む母親の割合。息子に望む母親は79.7%。調査対象は乳幼児を育てる母親(ベネッセ、15年)
73.0:フルタイムで働く男性の賃金を100とした場合の女性の賃金。比較できる76年以降で男女差は最小に(賃金構造基本統計調査、16年)
21.4%:職場で妊娠や出産をめぐり不利益な扱いや嫌がらせ(マタニティーハラスメント)を受けた女性の割合(動労政策研究・研修機構、15年)
46.9%: 第一子出産を機に仕事を辞めた女性の割合(10~14年)。約6割が務めていた85年~09年に比べて減る傾向(出産動向基本調査、15年)
461分:6歳未満の子を持つ妻の1日の家事・育児時間。夫は67分。夫は96年の38分から増えたが、妻の時間はほぼ同じ(社会生活基本調査、11年)
3.4%:上場企業の役員に占める女性の割合。女性役員の数は、630人(12年)から1388人(16年)と4年で倍増した(内閣府、16年)
4人に1人:配偶者からDV被害を受けたことがある女性。10人に1人は何度も受けている。交際相手から被害を受けた女性は5人に1人(内閣府、14年)
16万8000人:育児と介護を同時に担う「ダブルケア」をする女性。男性は8万5000人。「育児」の対象は未就学児。実際にさらに多いとみられる(内閣府、16年)
男女平等・女性の社会参画など言葉が違えど女性の地位向上についての意識は、世代間で異なるようです。学校教育の中で、私の時代は男子が先に呼ばれて、女子がその後でした。進学した県立高校で、男女混合の出席簿に感動をしたことを覚えています。私のたった数年上の姉たちは、医師会免許・歯科医師会免許という資格を手にするものの、実際の社会で多くの苦難があったように記憶しております。また、もっと先の私の母の時代は、笑えないようよな男女格差があったと当時の話を耳にします。
とは言うものの、私も無意識ではありますが、仕事の中に「男のくせに!」などという発言をしている自分を振り替えり、反省することは少なくありません。
また、前月示された幼稚園・保育園の統廃合案。現在各幼稚園の保護者、保育園の保護者、地域住民に向けて説明会が行われていますが、なかなか待機児童の保護者の方のお声を拾う機会が難しいように感じております。
私は、女性議員として「母&娘」としての世襲議員です。母は、党に所属しない、芦屋市で初めての無所属・女性議員として活動をしました。母が引退を決意した時に、数人の女性の後継者になってほしいとお声掛けをしたようですが、ご家族を含めて、ご自身の決断が得られなったと聞きました。私は、自身の性格としては、人の前に立つ、政治家という職が最も似合わないと感じておりますが、母が男性社会で闘う姿を目のあたりにしており、自身の適正に優先して、彼女の社会に対する挑戦を次の世代に繋げる使命を感じました。
男性・女性・働く女性・子育てに専念する女性・性的マイノリティの方・日本人・白人・黒人・・・幼稚園時・保育園児・多様性を認め生活することは、島国の私たちにとっては移民の国・アメリカよりも難しいのかもしれませんが、ちっぽけな縛りを蹴飛ばして、多くの人が居心地よく生活できることを願いたいと思います。