今日は、「一般質問の質問力を高める議会力に活かす」という名目で、龍谷大学の土山希美枝氏の講義によって、芦屋市議会での議員研修が行われました。
一般質問とは、市政にかかる全ての質問が出来る機会であり、質問に対して行政の公式な考え方を引き出すことが出来る大切な機会です。芦屋市議会では、全ての議員がそれぞれの常任委員会に所属していますが、委員会の所管外の施策や現状の課題などを取りあげれることができ、議員の市政に対する取り組み方を明示する機会であると思います。この為に、時には、次の選挙の時の議員活動のアリバイ作りになってしまうことがありますが、そう遠くない昔には、一般質問と委員会での質問はレベルが完全に異なり、一般質問は「山を動かすような質問でなければならない。」と先輩議員から教えを頂いた記憶があります。このように、一般質問に臨む姿勢はそれぞれですが、その根底には”市民生活の向上や市政の発展の為”という言葉が存在し、それが「良い質問」と定義することが出来ると思います。
講義の中では、論点を具体化することにより問題意識の共有の異議や、監査質問・政策提言質問の特性、質問の組み立て方、適正な情報収集と活用方法、説明する力など、多くのアドバイスを頂いたと考えます。ただ、議員になって10年、一度も欠かさず一般質問を行い、その都度、それなりに時間と労力をかけて挑んでいるつもりですが、なかなか合格点を得れる質問は出来ずにいます。9月議会は9月5日開会で、一般質問は13日から3日間予定されています。ご自分の支持した議員さんの質問を広聴するもよし、他の議員さんと聞き比べすると、それぞれの議員さんの特徴が明確になり面白いと思います。
もう1つ、今日の講義を得て考えさせられたのは、私はこれまで一般質問を自分の議員活動としてのみ捉えており、それを「議会力」に活かす努力をしてこなかったことに気づかされました。これまでは、自分と同じ考え方の議員と質問後に意見交換などを行う機会がありましたが、他の議員の質問発言であったとしても、市民生活が向上するのであれば、もっと政策実現に対して後押しをする仕組みづくりを議会として行うというものです。実態としては、私たち議員は、議会の一員であると同時に、選挙時には競い合うライバルであるので、かなり難しいところもありますが、「市民の方から信頼される議会・頼られる議会」を視野に入れた場合、試行錯誤が必要なのだと感じました。