先週末に、急きょ民生文教常任委員会が本日開催されることが決定されました。委員会の内容としては、平成29年4月に開園予定の認定子ども園の事業者である社会福祉法人「夢工房」が事業の辞退の申し出があった報告でした。
同法人は、実母・義母の架空勤務に対する給与支給や、プライベート利用の家具家電製品を保育所の備品購入等の偽装支出など不適正経理により、行政執行権のある兵庫県が第三者委員会を設けて、全容解明、責任所在の追求、再発防止などに取り組んでいたところでした。
芦屋市議会では、この問題が明るみになった直後の民生文教委員会の時にも、同法人についての調査を行っておりましたが、まずは兵庫県の調査を見守りたい、平成29年の子ども園の開園に拘りたいという行政に対して、行政手続き上は兵庫県であるが、道義的責任については芦屋市として判断すべき等の声があがっておりました。
法人の辞退を受けて、今後の子ども園の取り組みについて、「高いハードルであるが平成29年4月の開園の可能性の検討と並行して、平成30年4月開園のスケジュールの2本立ての検討を行う」としています。事業者を新たに募集することになり、事業者とも協議を行いながら、可能な限り空白の時間を埋める努力を行うという方針が示されました。
保護者の方にとっては、今後の予定もありますので、出来る限り早い時期に開園時の決定を要望したいと思いますが、一見すると無謀に思える?この2本立てのスケジュールは、芦屋市が「何としても待機児童を減らしたい」「浜風幼稚園の廃園決定時に行った保護者の方を約束を守りたい」という想いがあるように思います。保護者の方にとっては、業者が・・・というのは言い訳は通じないと思いますので、行政にはひと頑張りふた頑張りをお願いしたいと思います。
今日の委員会では、一連の事柄について、残念、遺憾などの言葉も多くありましたが、私は「ピンチをチャンスに変えることができる」よい流れになったと感じています。なんの問題もなく事業が進むことがベストではありますが、問題が起こった時に、時間をおかずに次善の策を見つける、次の道に進む勇気や環境が整ったのだと思います。「人が人を育てる」ことを考えると、こどもさんが大きくなった時に、出来る限りの最善の教育子育て環境を提供した、と胸を張って言えるための大一歩である思います。
今回の件で地元説明会が予定されています。
7月5日(火) 午後7時~ 浜風集会所
7月6日(水) 午前10時~ 浜風小学校コミスク教室