今日は、民生文教常任委員会が開催され、市長から南芦屋浜地区の
小学校新設建設計画中止について説明を受けました。
計画の撤回についての理由として、①15人の議員による計画中止を求める申入書が大きな影響があった、
②小学校新設計画について行政として、まちづくりの方向性を示す必要性があった、
というのが、これまでの経緯と小学校新設撤退の理由であったと思います。
議員からの質疑では、
・小学校新設の理由付けとなった通学路の安全確保
・地域のコミュニティー作りに既存の施設の活用
・多くの議員が反対を表明しているのにも関わらず、撤退の判断が遅かったことへの異議
・小学校を建設しない場合の土地の利用活用方法
・どの子どもさんも等しく教育を受ける権利に対する行政の考え方
・「民意」による政策変更に対し、浜風幼稚園廃園時の民意をどうとらえるか
などの質問がありました。
行政の計画白紙撤回から間がなく、未確定な部分が多いですが、これらに対する回答としては
・通学路の安全確保については、早急に検討したい
・コミュニティ拠点についても、検討したい
・議員さんの賛否が民意だと理解する
・小学校を建設しない場合、3000㎡は認定子ども園建設のために購入する意向であるが
残地については、今後兵庫県と話し合いをしたい。
ただ、学校用地として活用はないので、公共施設としての活用も検討項目に入れる。
・小学校を建設しない場合、潮見小学校が手狭になり、将来的にはプレハブを設置して
学校教育を行う場合もある。
・幼稚園廃園問題と小学校新設問題の民意は、制度の違いもある。
というものであったと思います。
平成8年、当時の教育委員会は、南芦屋浜に学校はいらないという
判断をいったん行いましたが、その後、まちに住む人口などの状況が変化しました。
南芦屋浜には、議会の中に反対の声もありましたが、
約200億円をかけて総合公園を建設しておりますが、
この度、マックス70億円の学校建設を中止し、プレハブを使用した
教育施策を行うことを選択したのだと思います。
私の記憶の範囲ですが、岩園小学校が立て替えられたときは、
およそ30億円が使われたと思います。
新小学校は、新たに土地の取得が必要になりますので、マックス70億円
(教育施設のために土地代は安価になる可能性もある)が無駄とされるのは、
残念に思います。
人工的に埋め立て地を作り、芦屋のまちを作るとした
決定に対する義務や責任もあるように思います。
費用対効果や能率性のみに重点を置かず、行政として、子どもの教育やまちづくりとして
どのような決定をするのか、長期的に多角的な視点が必要であったように考えます。
また、市長の12月議会での発言にどの程度「信念」があったのか、
疑問が残った委員となりました。