4月14日から14か所で行われた「市民と市長の集会所トーク」が今日で終了しました。
今年のトークの中心は4月25日に教育委員会が「浜風幼稚園を認定子ども園へ移行する」という
施策決定についてでした。
最終日の今夜は浜風幼稚園のおひざ元である、浜風集会所で開催されたこともあり
今回の教育委員会の決定に反対を表明する多くの園児の保護者の方のご参加がありました。
浜風幼稚園は、入園児の数が減ってきたことから、現在芦屋市で数の足りていない保育所と
幼稚園を兼ね備えた「認定子ども園」を配置して、芦屋市の子ども教育と子育て支援を
実現使用することを目的とされています。
教育員会の決定を受けて、市長は6月議会に議案として上程し、最終的に
芦屋市議会として結論を出す予定となっています。
私は今回の問題には、①決定までの過程に問題があったこと。
②保護者の方は必ずしも認定子ども園に反対なのではなく、浜風幼稚園廃止に反対であること。
③公立から民営に移行することや将来像が明示されていないことにより不安を持たれていること。
などをあげることができると考えます。
①決定までの過程に問題があったことについては、行政としては行政のルールにのっとり
「学校教育審議会」に諮問し答申を受けるまで、説明などを行うことはなかったとしています。
また、潮芦屋地区で新たに「認定子ども園」計画がある中で、もう少し時間をかけて
審議してほしいという声もあったと思います。
行政ルールで言えばその通りであると思いますが、学校教育審議会に諮問する前に
幼稚園の保護者以外にも待機児童の保護者、また地域の住民さんなど、
利害が異なる市民の方との意見交換が可能であったと考えます。
私が最近悩んでいる情報公開の時期など、一口に正解があるとは思いませんが、
もう少し丁寧な対応が行われるべきであったと考えます。
②浜風幼稚園廃止に反対については、多くの保護者の方は、浜風幼稚園の教育内容を
はじめ、先生・地域と保護者の連携の強さなどを高く評価してくださっています。
この評価については、感謝すると同時に誇りに思うべきであるとおもいます。
だからこそ、認定子ども園に移行した後に現状から後退するすることを不安に思っておられると感じます。
現時点では、未定事項も多いと理解しますが、具体的に浜風幼稚園のこの事柄は残してほしいと言える場所と
それについての話し合いの場がまだ必要であると考えます。
③民営に移行することへの不安については、例えば、公立幼稚園であれば小学校との連携も
スムーズに行われていますが、これが民営に移行することによって学校同士の連携に不安をもっておられたり、
公立幼稚園に拘った場合に、兄弟姉妹での教育地区が異なることへの不安もあると思います。
これらのことを考えますと、具体的な先行事例を示しながら「芦屋の認定子ども園はこうなりますよ」
という説明が必要であると考えます。
今日のトークの中で、山中市長は「絶対によい子ども園になります。」と語っておられました。
私は、市長のお言葉に嘘はないと思いますが、保護者の方が納得できる説明を望みたいと思います。
例えば、メロンを食べたことのない人に「メロンはおいしいですよ」という説明だけでは
不十分であるとおもいます。もっと具体的に、直径20センチの球体で透き通った薄緑色です。
実の中央には小さな種がいっぱいある部分があって、食べるときには種の部分は捨てます。
果実は甘くみずみずしいですが、方に近い部分では甘さが半減して、身もかたくなります、など
メロンの難点もしっかりとしめすことによって、よりメロンを想像しやすくなると思います。
この具体的な説明をうけて、「じゃぁ、メロンの皮はどんなの?」と次のやり取りに繋がるのだと考えます。
多少時間はかかると思いますが、出来上がったものは、みなさんの力をお借りして育てていくことを
前提とすれば、大切な時間になると思います。
ただ、話し合いの中にもルールが存在すると思います。
今日の集会所トークでは、会場内に横断幕を掲げる方がいらっしゃいました。
市長は何度も「横断幕は今日の集会所トークの趣旨に合わないので下げてください。」
と、お願いをする場面がありました。
誤解を恐れず申しますと、個人の想いを主張したいばかりに、
話し合いのルールを無視した行為は、建設的な結果を産まないと考えます。
お互いの意見を最後まで聞き、理解する努力をする。
自分の意見や疑問を真摯に伝えることは基本であると思います。
浜風幼稚園の決定については、5月19日に市長から幼稚園の保護者の方をはじめ
地域の方への説明会が予定されています。
時に感情的になったり発熱して、脱線することもあるかと思いますが、
重要な課題だからこそ、ルールを守って実のあるものにしていただきたいと思います。