今日で仕事おさめの方も多かったと思います。
今年のお正月休みは暦の関係でいつもより長くなるようですので
いろいろと計画をお持ちだと思います。
今朝の朝日新聞に記載されておりましたが
先議会で「過労死防止基本法」の制定に関する意見書提出を求める請願が
全会一致で採択をされました。
請願者の方は、「全国過労死を考える家族の会」の方々で
請願を提出された時から、熱心に議会にお出まし頂いておりました。
請願の審議の際には、芦屋市の職員さんとして震災後に企画財政総務課に勤務され、
月平均100時間を超えるお仕事がつづき、自ら命を絶たれた方の奥様も
残された家族の想いや公務災害を実証するむずかしさを語ってくださいました。
時には自分の実力よりも少し爪先立ちをしてみる、ちょっと頑張ることが
周りの方の役に立ち、自分の成長につながることもありますが、
過度に自分を追い込んでしまうような環境や
「しんどい」と周りに伝えることが出来ない環境は
最終的には人材の損失につながると思います。
少子化対策の観点からも、公私の区切りがなく
長時間労働を行わざるを得ない現状が大きな障害になっている報告があります。
人間の集中力には限りがあり、能率的に仕事を進めるためには
適度にオン・オフが必要になります。
福岡県の高校では、昼食後に昼寝をする時間を15分全校に取り入れ
(生徒も先生も含めて)、その結果授業中居眠りが減り、
大学進学率がアップしたとのTV番組を思い出します。
アメリカで私が働いていた職場では、繁忙期や人員不足の時にでも
残業時間が定めれていて、これが守られていないと上司にマネージング能力がないと
判断されることから、常日頃からいかに能率よく仕事を行うかということに
注視されていたと思います。
これは、時給計算で給料が支払われることが多く、そのため通常の時給にプラスがある
残業代は企業にとっても損失扱いとなっていたように思います。
このため、働く時間に幅があり、一定時間就労すると社会保障を得ることが出来るのですが
私はフルタイム、私はパートタイムと、自分の時々の生活環境にあった
働き方が日本より柔軟であったように感じます。
単純に考えても、一方で、クタクタに働きづめの人がいて、
その片方で仕事がしたくても働き口がない人がいる状況は変だと感じます。
芦屋市でも数年前に、残業代の改正が行われ、残業の軽減に取り組む試みが行われています。
管理職になると、残業代が発生しなくなるため、ついつい注意が薄れるようにも思いますが、
しっかりとやるべきことをやり、次の仕事の為にも、自分を支えてくれている家族や友人、
また、単純に息抜きのためにも「オフ」になる時間は必要だと思います。
私自身は、ついついダラダラと仕事をすることが多いですので、
意識的に仕事のオン・オフのけじめをつけることも大切だと思っています。
このお正月休みが、それぞれにとって有意義な「オフ」になり、
来年からの仕事のエネルギーになればと考えます。