暖かい春の日差しの中、市立芦屋病院の式典が
多くの方々に見守られながら行われました。
芦屋病院は昭和27年に結核病院として出発しました。
平成21年に現在の地方公営企業法の全部適用に経営形態を移行し
新しい病棟に姿を変えて、今日という日を迎えることができました。
病院の経営悪化をうけて、存続か廃止かさえも議論された当時
わたしは、市議会議員の1年生として、議論に参加させていただきました。
大いに悩み、医療を知らない私でしたが、病院関係者の方と長時間のやり取りを行ったり、
様々なセミナーや講演会に出向き、自分なりに悔いのない結論を選択したと今も感じております。
このような、貴重な機会をいただいたことは、あとの議員活動に少なからず影響を
もたらしていると考えます。
経営面からの視点、福祉医療からの視点、市民の方からのご意見、
芦屋市という自治体のアイデンティティなど多くのことを考えましたが、
同時に、病院スタッフの「前に進みたい」という想いに共感もいたしました。
困難な時もありますが、人の想いというのは、通じるものであると考えます。
式典で配られた市立芦屋病院誌をめくってみますと
本当に多くの方々が病院の再生と市民の健康、医療を考えてくださっていることを
改めて感じることができました。
直接的に病院経営に携われた方以外にも、病院のドクターや看護師の方々、
マチネーコンサートで演奏くださる方、ボランティアで病院にお越しいただいている方々
なにより、病院を信頼してお越しいただいている患者さんなど
誰一人欠けていたなら、今の病院はなかったのではないかとさえ感じます。
病院の建て替え時には、近隣の皆様には大変にご迷惑をおかけしたが、
ご協力いただきましたことに、感謝申し上げます。
200台の駐車場を完備した、アメニティ豊かな病院が完成致しました。
また、院内保育所以外にも、芦屋市の幼児を対象とした病後児保育の他に
平成25年度からは、病児保育事業も開始されますことは、大変に嬉しく思います。
施設の充実と医療の充実の向上から昨年秋ごろから、病院への評価と業績にも
高くなってきているようで嬉しく思っておりますが、これからが、勝負であるとも考えます。
私達の病院、これが芦屋の病院だと誇れるよう、今後も見つめて参りたいと思います。