先日より開会された議会は2本の修正案も出されるなど
内容の濃いものになっておりますが、3月11日の東日本大震災を前に
今日は、美術博物館でミュージアム・コンサート:東日本大震災被災者への追悼
として、詩の朗読をおりまぜたコンサートが開かれました。
私達も阪神淡路大震災を経験し、まだ復興の道半ばの時に
社会が変化し、震災の記憶が風化していく姿を目にした時期がありました。
それぞれの震災の特性や地域の事情など異なる点は多いですが、
芦屋市民として、東日本の被災者の方々を想い続けたい心が今回の出発点で
あったと思いました。
コンサートの中では、出席者のみんなで
宮沢賢治氏の「雨にもまけず」を詠みました。
雨にもまけず 風にもまけず 雪にも 夏の暑さにもまけぬ
丈夫なかただをもち
慾はなく 決していからず いつも静かにわらっている
一日に玄米4合と 味噌と少しの野菜をたべ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに
よく見聞きしわかり そして忘れず
野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子どもがあれば 行って看病してやり
西につかれた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼうと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに 私はなりたい