この2・3日被災地のがれき受け入れに関するニュースが新聞で報道されています。
4月9日は兵庫県が各市町村に説明会を開催し、受け入れ要請を行い、
神戸市では、焼却灰の海面埋め立てについて安全性の質問を国に行っていましたが、
明確な回答が得られないために、検討出来ないという方針のようです。
尼崎市は独自に焼却灰基準を1キロあたり100ベクレル以下として、より厳しい基準を設置する
一方、西宮市では独自基準を設けないようです。
同時に、受け入れに対して市民団体は自治体などに拒否するよう要望を行っています。
国からは、がれきの焼却灰を埋め立てる為の処分場を新たに建設するのであれば、
その費用の一部、または全額を補助する方針を固めたほか、がれきの受け入れにより
焼却施設の寿命が短くなった分の費用を補助するとあります。
また、現地でのがれきのリサイクル要望の声を受けて、「三陸復興国立公園」(仮称)での歩道整備に
コンクリートがれきの受け入れや、防風林でのリサイクルも行う予定となったようです。
売る覚えですが、神戸新聞では、がれきの受け入れに対するアンケートを実施に、
6~7割の方が受けに対し「賛成・どちらかといえば賛成」とう結果報告を行っています。
私は、全国の自治体でがれきの受け入れを行う案件に関しては
大きく2つに分けて考える必要があると思っています。
1つ目は、なぜ全国の自治体でがれきの処理を行う必要があるのか?
・阪神淡路大震災時に発生したがれきの量とそれほど大きく変わらない量の処理方法の是非
・全国への運搬費、各自治体の焼却場の改修費用など、国の補助金というものの私達の税金の使われ方として
もっと被災地にお金が落ちる体制を作る努力を行うべきではないか
・「がれきの山を見ればわかる」という感情論で訴える国の対応方法
などを検証すべきであると思っています。
2つ目としては、いまだに明確な安全基準や安全対策が示されていないのでは?
・現在は「セシウム」についての検査は行われるようですが、プルトニウムや
他の危険物質に対しても細やかな検査の必要性
・埋め立てる事の危険性や安全性
・自治体のもっている焼却炉は建設年数や需要用途から性能が異なるが、
今の基準がその焼却炉にも有効なのか
などなど、住民の不安をぬぐい去る基準の提示や説明が行われていないように思います。
芦屋市でもいろいろと情報収集を行っているようですが、私達の子どもの世代に
胸を張って説明が出来るように、調査を行いたいと思います。
受け入れにせよ、拒否するにせよ、今こそ、感情でなく数値や経緯など冷静な判断が求められると思います。 .