今日の朝日新聞に「病院の全面禁煙 徹底」
という見出しの記事が掲載されていました。
「子どもの患者や呼吸器疾患や生活習慣病などの大人が通う
病院・診療所について、厚生労働省は、屋内を全面禁煙にしていない場合は
診療報酬を減額する方針を固めた」
というものです。
しばらく前から、タバコを吸う事に対しての健康被害や
たばこを吸う方が吐き出す副流煙が他の人への健康被害を与える、
といった観点から、多くの場所で喫煙が出来ないようになっています。
芦屋市においては、市内全域で「歩きたばこの禁止」や各駅周辺では
「喫煙場所を設置する代わりに喫煙禁止」、役所においても一定の場所以外では
喫煙を禁止して「分煙」に努めているところです。
これは、タバコを吸う方の権利も重視しての施策でありますが、
吸う場所を特定する事による弊害もあります。
例えば、阪神打出駅です。
時より、駅で市政報告書を配布させていただいているのですが、
打出駅は南は商店街を抜けたところ、北は成尾御影線からすぐのところに
駅があり、コンパクトな立地の割に多くの人々が通勤通学にご利用されています。
現在喫煙場所は北側に一か所設置していますが、
多い時には10人以上の方が喫煙場所でタバコを吸われます。
この方々は、決められた場所でタバコを吸っておられるのですが
この臭いと煙は駅のフラットフォームに流れてしまいます。
芦屋市としても、どこかより快適な場所がないかと
探しているようですが、なかなか見つからず、解決策が見当たらない状況です。
設置している灰皿には、他の方へのご配慮をお願いする張り紙を
はっておりますが、ほとんど効果がないようです。
また、喫煙場所でたばこを吸われない方もおり、先日「喫煙場所でお願いします」
をお声をかけたら、逆にどなられてしまう始末でした。
例えば、駅に着いたときに、タバコを吸っている人が既に多い場合は
控えるとか・・・
周りの状況を考えていただけると、もっとタバコを吸われる方、
吸われない方が快適に生活できるようにも感じます。
私は、しばしば密封された喫煙部屋を作り、ここに出入りする為には
1回10円課金してどうか?など職員さんたちとも
話をしておりますが、実現は難しいようです。
出来るだけ「タバコを吸われる方の権利を保持したい」という思いと
日本人はもともと周りの人達と協調できる文化もあり、
日本人の心遣いを考えますと、規則で縛ってしまうのではなく
臨機応返にならないかとも考えまが、
現在の打出駅などの状況を観察すると「全面禁止もやむなし」という思いです。
話を新聞記事にもどしますが、以前に病院の敷地内での禁煙のために
病院の前で多くの方がタバコを吸われ、通行人や外来の方にとって
迷惑である。という記事を呼んだ記憶があります。
私が子どもの頃は、若い方には信じられないでしょうが、
JR(国鉄)の電車の中でタバコが吸えた時代です!
タバコは趣向品であり、人によっては、タバコを吸う事によってストレスを
軽減している方のいらっしゃいます。
しかしながら、今後も公共の場での禁煙は拡大していくべきであると感じました。