尼崎市と西宮市でがれきの受け入れいを行う方向性の新聞記事が出た事もあり
数人の方から、被災地のがれきの受けい入れについてご質問を頂いています。
現在各集会所で行われている「市民と市長トーク」でも、この話題が取り上げられ、
市長が逆に皆さんのご意見を伺く光景も見受けられます。
私のところに寄せられるご意見はさまざまで、私のがれき受け入れに慎重な姿勢に対し、
阪神淡路大震災の時に多くの自治体に助けて頂いたのだから、、、という苦言も頂戴しました。
この苦言は、有難いことに、私へのお心配りもあり、真摯受け止めさせて頂きたいと思います。
しかしながら、いとうまいは、被災地支援とがれきの受け入れについては、異なる次元で考えたいと思っています。
繰り返しになりますが、被災地支援については、様々な方法があり、現在芦屋市においても2人の職員を
一年間被災地に派遣する、AIプロジェクトなどを官民力を合わせているところです。
復興につながる支援はどんな事も協力したいという思いは、震災を経験した私達であるからこそ
強いと感じてます。
①そもそも、阪神淡路大震災時とほど同量のがれきを高コストをかけて全国で処理する事が妥当であるか
②国が示す安全基準では、プルトニウムなどについては明記されておらず、本当に安全であるのか
③被災地では、前倒しでがれき処理が行われており、これまで希望していたがれき処理の在り方の変化がみられる
ことなどから、わたしの中で、大丈夫、妥当である、市民の方に説明できる、という想いに至らない間は、
慎重に対応することが不可欠であると思っております。
芦屋市としては、ゴールデンウィーク明けの5月中旬までに兵庫県に被災地がれきの受け入れについて
意思表明を行わなければなりません。
本日、担当部長にお話をお聞きいたしましたが、「芦屋市としての最終結論は決定されていない」という事でした。
これは、がれきを受け入れ、焼却したあとの、最終処分場の安全が、明確でないことが大きな理由です。
現在国では「海上処理場」についての基準値などについては、はっきりとしたものを出しておりますが、
神戸の「海面処理場」については、明確でないとのことです。
昨日の中日新聞では、岐阜県の大垣市が宮城県の石巻市の仮置き場と、仙台市にある中間処理施設を視察し、
がれきサンプルを持ち帰ったが、分別できない可燃物から、国の基準の上限値とおなじ240ベクレル/㎏
を検出したという記事がありました。
がれき処理については、「間違いでした」では済まない、次世代・その次の世代に対する責任があると
考えています。阪神淡路大震災を経験した自治体ががれき処理の「踏み絵」にならないよう
冷静な判断を求めていきたいと思います。 .