まいまいブログ

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南芦屋地区教育施設用地に関する説明会

先週月曜日の議会運営委員会で、学校建設が白紙とされた教育用地について、兵庫県企業庁との話し合いの大筋がまとまったとして、その報告を本日の特別委員会でうけました。また、住民さんに対する説明会も今夜潮芦屋交流センターで行われました。

同じ内容の説明会が、今週19日(木)の午後1時15分から、同じく潮芦屋交流センターで予定されています。

土地の利用方針としては、①認定子ども園、②少年サッカー・フットサル兼用コート、テニスコート等、③多目的交流スペース、集会所、防災機能を付加      *現在のこの土地の使用用途は「教育施設」に定められているため、使用用途が限定されている。

土地(2.7ha)は兵庫県から芦屋市が約20億円で平成28年3月末に取得し、平成29年3月末までは、現在運営を行っている「ミズノスポーツプラザ」と芦屋市が契約し運営を継続し、その後、工事を行い平成30年度から、先の利用方針で運営を行うこととしています。                           *学校建設予定の当時は、購入費の上限が約36億円となっていたが、その後の交渉により前例から36億円の1/2~1/4の価格(18億円~9億円)で購入できる可能性の見込み。

また、その後の土地の利用方法としては、子育てに必要な(図書館や交流スペースなど、学校と同様の機能を備えた)施設を、地元住民と話し合いを行いながら、決定したいというものであったと思います。

特別委員会でも住民説明会でも、土地の購入に対しては評価する意見がほとんどでした。行政側の説明でも、芦屋市が土地を購入しなければ高さの高い建物が建つ可能性があり、芦屋市の残された「最後の大きな土地」として、将来への財産になるとの説明がありました。

ただ、住民説明会では、今回の説明会の開催方法について、告知が十分でなかったことや、兵庫県との話し合いが決定する前に、住民の意見を吸い上げる機会がなかったこと、住民さんが行ったアンケート調査では、過半数が学校建設を今でも要望する声がある中、行政主導による学校建設の取り組みを行わないとした発言に対して、住民が要望する施設を作らず、住民が必要ないとする施設の計画に、疑問の声が多く寄せられていました。反対に、シーサイドタウンの小学校が単学級になることが防げたことを評価する声もありました。

行政としては、教育施設用地と限定することにより、路線価よりも安価に土地を取得できるメリットと、その後の利用については、住民さんのお声を反映するとの説明が繰り返し行われました。また、小学校を切望する住民さんのご意見に対しては、地域の声を芦屋市全体とのバランスにより難しいなどの説明もあったと思います。

私は、今日初めて説明を受け、これから議会で今後用途の変更が可能であるのかなど議論をされるのだと思いますが、今の印象としては・・・・                            果物屋さんが果物を売っています。初めは、リンゴを美味しくて栄養もあるので進めてきましたが、何人かのお客さんが「リンゴは美味しくない」とそばで話しているのを聞いて、突然リンゴを売るのをやめました。その代わりに、この果物はとってもおいしい!健康にもいい!と別の果物を進めてきたのですが、果物屋さんは、その果物が甘いくておいしいのか、すっぱくておいしいのか、どのような色形なのかの説明をすることなく、「将来のあなたの健康はとてもいいのですよ。」と言っているように感じました。                                 ちょっと、例えがうまくなく申し訳ないのですが、はっきりした形がないのにも関わらず、「将来大丈夫ですよ」といっているよう思えました。地元の方には、申し訳ないのですが、このはっきりしない目的に対して20億円を支払うことについては、これからの就労人口や財政を考えると慎重になります。人間は、限定者に弱く、セールなどで「あと〇〇点しかない」と言われれば、必要でないものまで買ってしまうことは多いように思います。逆に必要なものは、費用が掛かっても行うべきであると考えます。また、永久的でないにしても、芦屋市は次世代を育む学校施設を断念して、当面のスポーツ施設を選択することも、躊躇しています。

今日の説明では、時に従来からあった潮芦屋プランに沿って・・・という言葉がありましたが、それは外形的手法であって、潮芦屋のまちづくりや子育て世帯を呼び込む体制としての内形的なプランの継承とは異なるように感じました。              「将来の財産とは、人」であるように思えました。